ファクタリングを利用したいと考えているフリーランスや会社経営者には、ファクタリングの仕組みや支払いの手順、期日、支払い条件についてよく理解していないケースが多く見受けられます。
そこで今回は、ファクタリングを快適に利用するためにこの記事でファクタリングについて必要な全項目を網羅していきたいと思います。
ファクタリングの利用を検討している方は是非最後までご覧ください。
ファクタリングとは
ファクタリングとはそもそも何なのかおさらいしていきます。
ファクタリングとは資金調達法の1つ
ファクタリングでは売掛債権を利用して資金を調達します。
売掛とは、取引先に対して代金の支払いを後から請求する方法を言います。
売掛金とは、そういった債権や権利のことを指すのです。
ファクタリングでは、売掛金を専門のえんナビやうりかけ堂といったファクタリング会社に売却して、手数料を引いた現金を得ることができます。
最近はコロナなどで不況な会社が多いですが、そういった会社がこのファクタリングというシステムを利用すると資金繰りの改善が見込めます。
ファクタリングを利用するメリット
ファクタリングを利用するメリットとしては、
- ファクタリングが銀行などからの借入や融資とは異なるため、負債が増えない
- 誰にも知られずに資金繰りができる
- 迅速に必要な経費が手に入る
といったものがあります。
ファクタリングを利用するデメリット
ファクタリングを利用するデメリットとしては、
- 基本的にどこの会社でも営業電話がうるさいこと
が挙げられます。
ファクタリングの支払い期日
ファクタリングを利用すると、
- ファクタリング手数料
- 審査事務手数料
- 債権譲渡登記費用
などがかかります。
もちろんかかってくる費用は買取代金から差し引かれますので、ご自身の会社からファクタリング会社に入金を行う必要はありません。
支払い期日としては売掛金の入金から10~15日以内に設定されるのが一般的です。
ご自身がスピーディな資金調達を求めてファクタリングを利用したのと同様に、ファクタリング会社も出来るだけスピーディーな売掛金の回収を行いたいと考えているのは容易に想像できるでしょう。
ですから、ファクタリング契約では、「売掛金の入金後、いつまでにファクタリング会社に振り込むか」ということも明確に決められます。
後にまた述べますが、一括送金での支払いが原則です。
ファクタリングの仕組みはどうなっている?
ファクタリングは2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分けられています。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは、
- 手続きと支払いの流れ
- 支払い方法
- 支払い期日
などが異なるため、違いをしっかり把握しておくことが重要です。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、言葉の通り二社の間で契約するファクタリングのことです。
契約する二社とは、「ご自身が経営している会社」と「ファクタリング会社」です。
2社間ファクタリングでの契約は売掛先に知られることなくファクタリングできます。
本来であればファクタリングを利用することで売掛金が絡んでしまうと資金繰りの悪化を疑われることも多く信用関係に支障を来す可能性があります。
しかしこの契約にはその心配がありません。
また、売掛先に債権を譲り渡す旨の承諾を取る必要がないので手間がかかりません。
ですから迅速に資金調達できるのが魅力的な要素の1つです。
最短即日での資金調達が可能となります。
しかし、3社間ファクタリングに比べて、手数料が少し高くなります。
何故ならファクタリング会社のリスクが増加するからです。
3社間ファクタリングでは、取引先の承諾を得て契約することで、取引先から直接ファクタリング会社に支払われます。
ファクタリング会社にとっては支払いの回収リスクが軽減されます。
ちなみに、2社間ファクタリングの場合、平均的なファクタリング手数料は10~20%となっていますので、その点だけご注意ください。
また、3社間ファクタリングの場合、手数料の面では有利ですが、
- 取引先にファクタリングの利用が知られてしまうので信用問題に傷がつく
- 契約者が増えるために合意までの時間がかかってしまい、契約成立までに時間がかかる
このようなことがデメリットとして挙げられます。
ファクタリングの手続きの流れ
①申し込み
まずは、
- 電話
- メール
- 郵便
この3つの方法のどれかで申し込みを行います。
メールが1番簡単なのでお勧めします。
申し込みが完了すると、担当者から電話があります。
手数料や入金日などの詳細を教えてくれますし、キャンセルしても費用はかかりませんので、不安な点があれば利用をその時点で断ることも可能です。
また、遠方からの利用や、営業スタッフの出張などの要望がある場合は、申し込みの時点でスタッフにその点を伝えておくことで今後のやり取りがスムーズになります。
②仮審査
仮審査には以下の情報が必要になってきますので、事前に答えを準びしておきましょう。
- 売掛先の企業名
- 売掛債権額
- 希望入金日
- ファクタリングで得た資金の使用用途
これらの情報をもとに本審査へ進みます。
③本審査
本審査には以下の書類が必要になるので早めに準備しましょう。
詳しくは、ご利用の公式サイトでご確認ください。
- 商業登記謄本
- 印鑑証明書
- 決算書の写し
- 売掛先との取引内容を証明する契約書
など
④審査通過・契約成立
審査を無事に通過すれば、担当者が用意する契約書にサイン・捺印をして提出することで、ファクタリングが利用できます。
提出方法は郵送やメールに添付などでもかまいません。
その後、ファクタリング手数料を差し引いた分の現金がご自身が指定した口座に振り込まれます。
⑤入金
最後に売掛金の入金があります。
2社間ファクタリングであれば、取引先より売掛債権が振り込まれた後にえんナビに債権分を入金しましょう。
3社間ファクタリングであれば、えんナビへ取引先から直接入金がされるので、確認だけしておけば大丈夫です。
ファクタリングの現金化にかかる時間や手数料の相場
ファクタリングサービスでは、電話1本やメール1通で申し込み後すぐ現金化できるわけではありません。
書類の準備や審査、手続きに時間がかかります。
ですから、入金日がいつになるのかを契約前に確認しておくことが必要です。
最近ではオンラインで完結するサービスも増えています。
えんナビファクタリングやうりかけ堂などはオンラインで完結してくれる代表的なサービスの会社です。
面談や対面による契約がある融資などのサービスよりもスピーディに対応可能です。
しかし、ファクタリングを使用して手数料が高すぎる会社だと受け取り金額が減ってしまいます。
実はファクタリングの手数料率はサービスごとに目安が設定されています。
相場は2社間で10〜20%、3社間で1〜10%程度です。
利用するご自身の会社の信用度や利用金額によっても手数料は変動します。
また、ファクタリング会社の本審査で手数料が確定するので、複数社に見積もりをしてもらってから利用するサービスを決めるのも良いですね。
ファクタリングを利用する際の注意点
ファクタリングを利用する際には注意点もあります。
また、一般的にファクタリングといえば買取型が有名ですが、保証型を取り扱っている会社もあります。
保証型ファクタリング利用の目的は資金調達ではありません。
買取型と保証型の注意点をまとめて記載します。
買取型の注意点
買取型では次のような点の確認が必要です。
取引先との契約書に「債権譲渡禁止」の記載がないか
ファクタリング会社の利用を考えるときに必ず確認すべきなのは、取引先との契約書です。
債権の譲渡を禁止する条項が契約書に記載されている場合は、ファクタリングは利用できません。
ファクタリング会社への支払いは全額一括送金
これについては正直なところ本音を言うときつい企業もありますよね。
しかし、分割での支払いはできませんのでご注意ください。
不良債権はファクタリング対象外
不良債権とは、支払い期日を過ぎているが回収できていない債権のことを言いますが、そういった債権ではファクタリングは利用できないことを理解しておきましょう。
保証型の注意点
保証型のファクタリングを利用する際の注意点は、現金化できるまでに時間がかかるという点です。
保証型は、会社の倒産などによって売掛金の回収が不可能であった場合に受けられるサービスです。
ただし、ファクタリング会社が判断したときにのみ保証金が受け取れるサービスとなります。
保証型のファクタリングを利用したいのは山々だけど、支払いまでに時間がかかると困る場合もありますよね。
支払いが遅れることで補償金が受け取れるサービスもありますので検討してみるのも良いでしょう。
ファクタリングを利用しよう
この記事では、
- ファクタリングの仕組み
- ファクタリングの利用手順
- ファクタリングの支払い方法
- ファクタリングの支払い期日
- ファクタリングの現金化にかかる時間や手数料の相場
- ファクタリングを利用するメリット、デメリット
- ファクタリングを利用する際の注意点
これらについて解説してきました。
おすすめのファクタリング会社は、
- 株式会社No.1
- えんナビファクタリング
- うりかけ堂
などがあります。
株式会社No.1は手数料が安いことで有名です。
2社間ファクタリングの場合、手数料は10~20%が相場だと先述しましたが、No.1では5~15%に設定されているところが評価されています。
えんナビファクタリングやうりかけ堂はとても審査があまく通りやすいことで知られています。
経営が不安な方は利用されてみると良いのではないでしょうか。
ファクタリングは、フリーランスでは利用できないことも多いサービスですが、えんナビファクタリングは売掛債権さえあればフリーランスでも利用することが可能です。
ファクタリング会社にはそれぞれのよさがあります。
何社か問い合わせてからご自身が求める条件が何なのかしっかり見極め、ファクタリングの利用を決めてみると良いでしょう。
それでは皆さんの資金繰りが改善することを願い、この節を締めたいと思います。