現在利用しているファクタリング会社に満足しておらず、ファクタリング会社の乗り換えを検討している方も多いでしょう。
「ファクタリング会社は乗り換えできる?」
「ファクタリング会社を乗り換えるメリット&デメリットは?」
「乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ際のポイントは?」
上記のような疑問を持つ方へ向けて、本記事ではファクタリング会社の乗り換えについて、乗り換えの概要やメリット&デメリット、乗り換え先の選び方などを解説します。
相性の悪いファクタリング会社を利用し続けていると、対応や手際の悪さにストレスが溜まるだけではなく、いつまで経っても資金繰りが改善しない可能性があります。
ファクタリングの乗り換えや利用で失敗したくない人は、ぜひ最後までご覧ください。
ファクタリング会社の乗り換えとは?
ファクタリング会社の乗り換えとは、現在利用しているファクタリング会社から別のファクタリング会社へ取引を変えることです。
ファクタリングの乗り換え自体は、特に問題のある行為ではありません。
ただし、同一の売掛債権で複数のファクタリング会社と取引する「二重譲渡」は違反行為に該当します。
ちなみに、今のファクタリング会社とのトラブルが原因で乗り換える場合でも、乗り換え先が関連会社でない限りは、審査や利用に影響することはありません。
現在取引中のファクタリング会社に満足できていないようであれば、ぜひ乗り換えを検討してみましょう。
ファクタリング会社を乗り換えるメリット
ファクタリング会社の乗り換えるメリットは、次の4つです。
- 手数料を削減できる
- 乗り換え割引を受けられる
- 入金スピードが上がる可能性がある
- サービス向上が期待できる
1つずつ詳しく解説します。
手数料を削減できる
ファクタリング会社を乗り換えるメリットの1つ目は、手数料を削減できることです。
ファクタリング会社は今や無数に存在しているため、現在契約中のファクタリング会社よりも手数料が低い業者を探すのは、それほど難しいことではありません。
ファクタリング会社を乗り換えることで、手数料が安くなり資金繰りが改善する可能性があります。
乗り換え割引を受けられる
ファクタリング会社を乗り換えるメリットの2つ目は、乗り換え割引を受けられることです。
ファクタリング会社によっては、「他社からの乗り換えで手数料を優遇」などの割引特典を受けられることがあります。
また手数料の割引以外でも、キャッシュバックキャンペーンなどを実施することで、他社からの乗り換えを歓迎するファクタリング会社も存在します。
入金スピードが上がる可能性がある
ファクタリング会社を乗り換えるメリットの3つ目は、入金スピードが上がる可能性があることです。
例えば、対面での契約を必須としない「オンライン完結型」のファクタリング会社と契約すれば、最短即日での入金が可能になる場合もあります。
手元に現金が少ない中小企業や個人事業主などにとっては、入金スピードのアップは大きなメリットとなるでしょう。
サービス向上が期待できる
ファクタリング会社を乗り換えるメリットの4つ目は、サービス向上が期待できることです。
ファクタリング会社も顧客の獲得には必死のため、ファクタリング会社の乗り換えで自社を検討してくれる顧客は歓迎されます。
また、乗り換えで契約する顧客は他社での取引実績があるため、売掛金の未払いといった債務不履行の可能性も低くなります。
つまりファクタリングの乗り換えで契約してくれる顧客は、ファクタリング会社にとっては優良顧客とも言える存在です。
優良顧客の扱いをされる分、サービスの向上も期待できるといえるでしょう。
ファクタリング会社を乗り換えるデメリットや注意点
ファクタリング会社を乗り換えるデメリットや注意点は、次の3つです。
- 二重譲渡に注意する
- 担当者と1から信頼関係を築く必要がある
- 契約書類の再提出が必要
それぞれ詳しく解説します。
二重譲渡に注意する
ファクタリング会社を乗り換える上での注意点として、「二重譲渡」があります。
二重譲渡とは、同一の売掛債権を複数のファクタリング会社と取引することを言います。
売掛債権の二重譲渡は、損害賠償請求や刑事訴追の可能性もある非常に危険な行為です。
ファクタリング会社を乗り換える際は、くれぐれも二重譲渡で取引しないように注意しましょう。
担当者と1から信頼関係を築く必要がある
ファクタリング会社を乗り換えるデメリットとして、担当者との関係を1から築く必要があることが挙げられます。
当然ながら乗り換え先のファクタリング会社は、顧客の経営状況や取引先との関係を把握していません。
そのため、これまでスムーズにやり取りできていた契約についても、審査や入金までに時間がかかってしまう可能性もあります。
ファクタリングをスムーズに利用する上で、担当者との信頼関係の構築は重要な要素です。
ファクタリング会社を乗り換えることで信頼関係も築き直しになるのは、デメリットの1つといえるでしょう。
契約書類の再提出が必要
ファクタリングを乗り換えるデメリットとして、契約書類の再提出があります。
特に「商業登記簿謄本」は法務局での手続きも必要な上に、発行時には費用も発生します。
再び契約書類を一式揃える必要があるのは、乗り換えのデメリットといえるでしょう。
ファクタリング会社の乗り換えを検討した方がいいケース
ファクタリング会社の乗り換えを検討した方がいいケースは、3つあります。
- 手数料が高い
- 入金スピードが遅い
- 担当者との相性が悪い
1つずつ解説します。
手数料が高い
現在契約しているファクタリング会社の手数料が高い場合は、乗り換えを検討した方がいいでしょう。
ファクタリングの手数料の相場は、3社間ファクタリングで1〜5%、2社間ファクタリングで10〜20%です。
相場より手数料が高い場合は、ファクタリング会社を乗り換えることで資金繰りが改善する可能性があります。
また仮に手数料が低くても、その分諸費用(登記費用など)などで引かれていては意味がありません。
手数料と諸費用を見直し、ファクタリング会社の乗り換えを検討してみましょう。
入金スピードが遅い
ファクタリング会社の入金スピードに満足できていない場合は、乗り換えを検討してみましょう。
入金スピードが早いほど早期に資金化できるため、手元に現金が少ない状況でもキャッシュフローが改善する可能性があります。
ちなみに入金スピードの目安ですが、2社間ファクタリングなら即日から長くても1週間以内、3社間ファクタリングなら10日前後が目安です。
入金スピードが遅い場合は契約中のファクタリング会社に交渉するよりも、ファクタリング会社の乗り換えをおすすめします。
担当者との相性が悪い
ファクタリング会社の担当者と相性が悪い場合は、ファクタリングの乗り換えを検討しましょう。
「手際が悪い」「態度が横柄」「親身になってくれない」など、担当者への不満があると、ファクタリングを利用する度にストレスが生じることになります。
ファクタリング会社は今や無数に存在しています。無理に今の担当者と関係を続けていくよりも、ファクタリング会社を乗り換える方が賢明と言えるでしょう。
ファクタリング会社を選ぶ際のポイント
乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ際のポイントを、4つ紹介します。
- 自身の業種に合ったファクタリング会社を選ぶ
- 目的に合わせてファクタリング会社を選ぶ
- 無登録の貸金業者に注意する
- 複数のファクタリング会社と付き合っておく
それぞれ詳しく解説します。
自身の業種に合ったファクタリング会社を選ぶ
ファクタリング会社を選ぶポイントの1つ目は、自身の業種に合ったファクタリング会社を選ぶことです。
ファクタリング会社は、「個人事業主向け」「中小企業向け」「大企業向け」など、
会社毎にターゲットを合わせて展開しています。
自身の業種に合ったファクタリング会社を選ぶことで、契約のミスマッチを防ぐことが可能です。
目的に合わせてファクタリング会社を選ぶ
ファクタリング会社を選ぶポイントの2つ目は、目的に合わせてファクタリング会社を選ぶことです。
例えば、ファクタリング会社を乗り換えする理由が「とにかく手数料を抑えたい」のであれば、手数料の相場が低い3社間ファクタリングを扱う会社を選ぶ必要があります。
また「高額な売掛債権を売却したい」のであれば、買取可能金額の上限が高いファクタリング会社を選ぶべきでしょう。
乗り換えの目的を明確にしておくことで、より適切なファクタリング会社を選べるようになります。
無登録の貸金業者に注意する
ファクタリング会社を乗り換える上で注意したいのが、無登録の貸金業者です。
残念ながらファクタリング会社の中には、ファクタリングと称した無登録の貸金業者が紛れているのも事実です。
無登録の貸金業者と契約した場合、法外な手数料などによりかえって資金繰りが悪化してしまう可能性があります。
いわゆる闇金と契約するのと変わらないため、絶対に無登録の貸金業者とは契約しないようにしましょう。
金融庁のホームページでも注意喚起されていますので、あらかじめ確認しておくのをおすすめします。
複数のファクタリング会社と付き合っておく
ファクタリング会社を選ぶ際は、最初から1社ではなく複数のファクタリング会社と付き合っておくといいでしょう。
複数のファクタリング会社と付き合っておくことで、ファクタリング会社に不満があった場合でもスムーズに乗り換えできます。
1社にこだわって乗り換えるのではなく、最初から複数のファクタリング会社と付き合い、資金調達の窓口を増やしておくといいでしょう。
まとめ
ここまでファクタリングの乗り換えについて、乗り換えの概要やメリットとデメリット、乗り換える際のポイントなどを解説してきました。
ファクタリングの乗り換えは、現在取引中のファクタリング会社から別のファクタリング会社へ取引を変えることを言います。
ファクタリング会社を乗り換えることで、手数料の削減や入金スピードのアップなどにより、資金繰りが改善する可能性があります。
ただしファクタリング会社を乗り換える際は、契約書類の再提出や担当者との信頼関係を再構築する必要があるため、注意が必要です。
またファクタリング会社を選ぶポイントとしては、自身の業種や目的に合った会社を選ぶことや、無登録の貸金業者に気をつけることなどがあります。
本記事の内容を参考に、ぜひファクタリング会社の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。